皆さん最近はよく眠れているでしょうか?
学生のときは好きなだけ寝てたんですけどね。
睡眠不足は、記憶の定着を妨げるなど脳へ悪影響を及ぼすという研究がこれまで多数あります。
本記事で紹介する研究は、「睡眠不足が痛みに対する感受性を高めるかもしれない!」という2019年1月28日にJournal of Neuroscienceに掲載されたカリフォルニア大学Matthew Walker教授らによる研究です。
足に熱を加える実験
25人の健康な若い被験者に対し、十分な睡眠から目覚めた後、足に徐々に熱を加えることで痛みを生じさせました。
被験者は痛みを自己申告すると共に、脳をMRIでスキャンしときます。
また、睡眠不足の状態でも同様の実験を行いました。
痛みの感受性の実験結果
被験者たちは十分に睡眠を取った状態では、平均で摂氏44度あたりで不快感を申告しました。
一方睡眠不足の状態では、ほとんどの被験者が摂氏42度あたりで不快感を申告しました。
つまり睡眠不足の被験者はより低い温度で不快感を感じているので、睡眠不足状態では痛みに対する感受性が高まったってことですね。
驚くべき発見は、睡眠不足状態だと脳の側坐核の活動が通常より低いということでした。
まとめ
睡眠不足が痛みに対する感受性を高めるという研究でした。
ちなみにこの実験を再現するために230人以上の被験者でも似たことをやって同様の結果が得られたという報告があるようです。
あと,2017年あたりのマウスを使った実験で似たような結果がありるので、信憑性は高そうです。
日頃慢性的な痛みを身体のどこかに抱えているなら、しっかり睡眠を取った方が良いかも。
睡眠が鎮痛剤だとしたら、風邪引いたときに超寝ると朝は気分良いけど、午後から辛くなるのは関係あるんですかね。鎮痛剤の効果が切れる的な?
起床後における時間帯別の脳のスキャン結果を知りたいところです。
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