目標立てたけど全然達成できなくてやめちゃったことある人います?
本記事では、現実的な目標を設定する人ほど人生の幸福度が高い傾向があるという2019年にスイスのバーゼル大学から発表された研究 [1] を紹介します。
目標をなかなか達成できず精神的にまいっている人や、最近目標が無くてつまらない人のヒントになると思います。
実験内容
被験者
18歳から92歳までの973人。
調査方法
以下の10分野において人生目標の重要性と達成可能性を4段階で評価してもらいました。
- 健康
- 仕事
- 個人の成長
- コミュニティ
- 社会的関係
- 名声や地位
- 心象
- 富
- 家族
- 若い世代への責任とケア
参加者は2年後と4年後に再び調査されました。
実験結果
達成可能な目標を設定することが大事
目標を達成可能なものとして認識している方が、将来的な幸福度が高いことが判明しました。
また、「実際に達成したかどうか」よりも「どれくらい達成可能だと感じたか」の方が幸福度に影響を与える結果となりました。
分野に限らず目標を持つことに意味がある
特定の分野で目標を掲げた人はその分野における満足度は高い傾向があると判明しました。
例えば健康が目標の中心にある人は、その後の調査では健康に対する満足度が高かったようです。
ちなみに以上の実験結果は年齢に関係なかったということなので、どの年代の方でも達成可能な目標を持つのは大事だということです。
幸福度が高まる要因としては、自己効力感や自分の人生を自分でコントロールしている気分が高まるためだと考えられます。
まとめ
現実的な目標を設定すると人生の幸福度が高い傾向があるというという研究でした。
- 達成可能な目標を設定すると人生の満足度が高まる
- 目標の重要度よりも達成可能性の方が幸福度に寄与する
- 目標を持つこと自体が幸福に繋がる
大きな目標を掲げては挫折する人は多いのではないでしょうか。
より現実的で達成可能な目標を地道に達成することが、「継続」と「大きな目標の達成」に繋がるのだと思います。
例えばテストの点数で満点を狙うのは格好いいとは思いますが、現実的ではないですよね?
80点くらいを目標にして実際に達成できた場合には、「次も頑張ろう!」と思えるのではないでしょうか。
参考文献
[1] |
“A Closer Look at Life Goals Across Adulthood: Applying a Developmental Perspective to Content, Dynamics, and Outcomes of Goal Importance and Goal Attainability,” European Journal of Personality, 2019. |
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