前半ではコーヒーの健康的利点を6つ紹介しました。
コーヒーの健康的利点は・・・
- 脳エネルギーの活性化
- 脂肪の燃焼
- 身体機能の向上
- 必須栄養素の含有
- 2型糖尿病のリスク低下
- アルツハイマー病とパーキンソン病リスクの低下
今回はその続きで残りの6つを説明します。
コーヒーの摂取が健康的である理由【後半】
肝臓の保護
コーヒーは肝臓に良い影響を与えます。
肝臓は何百もの重要な機能を担っていますが、肝炎や脂肪肝疾患などになると肝硬変が生じ、それらの機能が低下する人もいます。
2006年の研究 [1]によると、コーヒーを1日1杯飲むだけで肝硬変のリスクはなんと80%も低下することが明らかになっています。
80%はかなり大きい数字ですね!
うつ病の緩和
2011年のハーバード大学の研究 [2]によると、1日に4杯以上のコーヒーを飲んだ女性はうつ病になるリスクが20%低かったということです。
また208424人を対象とした1996年の研究 [3]では、1日に4杯以上飲んだ女性は自殺の可能性が53%低いことが分かりました。
なぜ女性だけに限定された研究なのかは分かりませんが、きっと男性も効くのでしょう。
それにしても4杯はちょっと多いですね(笑)
がんのリスク低下
コーヒーは肝臓がんと直腸がんに有効です。
2007年の研究 [4] によると、コーヒーを飲むことが肝臓がんのリスクを40%低下させることが判明しています。
また2012年の489706人を対象とした研究 [5] によると、1日4~5杯のコーヒーを飲んだ人は直腸がんのリスクが15%低いことが分かりました。
心臓病と脳卒中のリスク低下
コーヒーは血圧を上昇させることがあるので一見心臓に悪そうです。
しかしながら血圧の上昇値は微小なのでほとんどの人には影響がありません。
それどころか、1966年から2008年までの研究のメタ分析 [4]によると、コーヒーを飲む人は心臓病のリスクが有意に低いことが分かっています。
また脳卒中のリスクは20%低下するという研究 [5]もあります。
寿命を延ばす
これまでコーヒーが様々な病気の予防に有効であることを説明してきたので、コーヒーが長生きに繋がる予想はできると思います。
コーヒーを飲むことが長生きに繋がるのは正しいです。
2008年の非常に大規模な研究によると、コーヒーを飲むことで18~24歳で男性は死亡リスクが20%低く、女性は26%低いことが判明しています。
この結果は特に2型糖尿病患者に有効でして、20年間に及ぶある研究ではコーヒーを飲んだ糖尿病患者の死亡リスクは30%低かったということです。
強力な抗酸化作用
コーヒーは強力な抗酸化作用を持っています。
抗酸化作用は活性酸素による細胞の酸化を防ぐことで動脈硬化や生活習慣病が起こりにくくします。
2004年の研究 [6]や2007年の研究 [7]によると、コーヒーの抗酸化力は野菜や果物のそれよりも強力だということが判明しています。
このブログでも様々な野菜や果物の抗酸化作用について扱ってきましたが、コーヒーの力は恐るべしです。
まとめ
2つのパートにまたがってコーヒーの健康的利点を12個説明しました。
コーヒーの健康的利点は・・・
- 脳エネルギーの活性化
- 脂肪の燃焼
- 身体機能の向上
- 必須栄養素の含有
- 2型糖尿病のリスク低下
- アルツハイマー病とパーキンソン病リスクの低下
- 肝臓の保護
- 鬱病の緩和
- がんリスクの低下
- 心臓病と脳卒中のリスクの低下
- 寿命を延ばす
- 強力な抗酸化作用
コーヒーを毎日飲むことで、身体的にも精神的にも活力が向上しますし、病気のリスクが低減することで長生きに繋がるかもしれません。
私もコーヒーは毎日飲んでいます。
簡単に美味しいコーヒーを飲みたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
コーヒーの過剰摂取による副作用に関しては以下の記事で紹介しています~。
参考文献
[1] |
“Coffee, cirrhosis, and transaminase enzymes,” Arch Intern Med. 2006 Jun 12;166(11):1190-5. |
[2] |
“Coffee, caffeine, and risk of depression among women,” Arch Intern Med. 2011 Sep 26;171(17):1571-8. doi: 10.1001/archinternmed.2011.393. |
[3] |
“A prospective study of coffee drinking and suicide in women,” Arch Intern Med. 1996 Mar 11;156(5):521-5. |
[4] |
“Coffee Consumption and Risk of Liver Cancer: A Meta-Analysis,” Gastroenterology, Volume 132, Issue 5, May 2007, Pages 1740-1745. |
[5] |
“Caffeinated and decaffeinated coffee and tea intakes and risk of colorectal cancer in a large prospective study,” Am J Clin Nutr. 2012 Aug;96(2):374-81. doi: 10.3945/ajcn.111.031328. Epub 2012 Jun 13. |
[6] |
“Coffee consumption and risk of coronary heart diseases: A meta-analysis of 21 prospective cohort studies,” International Journal of Cardiology, Volume 137, Issue 3, November–December 2009, Pages 216-225. |
[7] |
“The impact of green tea and coffee consumption on the reduced risk of stroke incidence in Japanese population: the Japan public health center-based study cohort,” Stroke. 2013 May;44(5):1369-74. doi: 10.1161/STROKEAHA.111.677500. Epub 2013 Mar 14. |
[8] |
“Intakes of antioxidants in coffee, wine, and vegetables are correlated with plasma carotenoids in humans,” J Nutr. 2004 Mar;134(3):562-7. |
[9] |
“Coffee and cardiovascular disease: In vitro, cellular, animal, and human studies,” Pharmacological Research, Volume 55, Issue 3, March 2007, Pages 187-198. |
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