科学的に証明された長生きに役立つ食べ物5選【老化防止】

2019年3月8日2020年3月27日

老化を遅らせて長く生きるためには，バランスの取れた食事と健康的な生活リズムが大切です．

2017年のデータによると平均寿命が最も長い国は1位がモナコ，2位が日本，3位がシンガポールです．

この3つの国は生活水準が高く食事が健康的ですよね．

本記事では，栄養価が高く，様々な病気に対して有効性があると科学的に証明された食品を5つ紹介します．

科学的に証明された老化を遅らせる食べ物5選

枝豆や大豆は昔からアジアでは定番の食品ですが，最近は欧米でも人気です．

豆は抗酸化作用のあるイソフラボンやフィトエストロゲンを豊富に含んでいます．

2016年の研究 [1]によると，イソフラボンには細胞の老化を遅らせ，特定の癌の予防する効果があると判明しています．

特に枝豆はゲニステインとダイゼインというイソフラボンを含んでおり，乳がんの治療に有効であることが研究で明らかになっています．

豆腐もイソフラボンを豊富に含んでおり，同時にミネラル，カルシウム，鉄，マンガン，セレン，リン，マグネシウム，亜鉛，銅を摂取できるので，エネルギー補給に非常に有効です．

人参はβ-カロテンを多く含んでいます．

β-カロテンは体内でビタミンAに変換され，抗酸化作用や免疫賦活作用を伴います．

また2001年の研究 [2]によると，加齢による黄斑変性の予防に効果的であり，視力障害に有効であることが判明しています．

ちなみに白人参はβ-カロテンを含んでいませんが，ファルカリノールという癌の予防効果がある栄養素を含んでいます．

アブラナ科の野菜はビタミン，ミネラル，β-カロテンなど豊富な栄養素を含んでいます．

アブラナ科の野菜は以下のような野菜です．

これらの野菜に含まれるグルコシノレートという栄養素は抗酸化作用や抗微生物特性，抗がん作用を持っています．

また水溶性食物繊維なので，血糖値の調節により脂肪の吸収を抑えることができ，体重増加の予防効果もあります．

サケはオメガ3脂肪酸を多く含んでいます．

2010年の研究 [3]によると，オメガ3脂肪酸は脳の健康維持に効果があり，老化に伴う認知機能低下を防ぐことができると明らかになっています．

オメガ3脂肪酸はドライアイを予防する効果もあるようです．

またサケはカリウム含有量が多く，2017年の研究によるとカリウムは心臓病の発症を予防することができると判明しています．

柑橘系の果物は抗酸化作用を持つビタミンCやフラボノイドを多く含んでいます．

2013年の研究 [4]によると，フラボノイドには抗がん性があり，特に柑橘系の果物は長寿に関連することが明らかになっています．

沖縄で多く消費されているシークワーサーは他の柑橘類に比べて多くのフラボノイドを含んでおり，肝臓の健康にも有効です．

本記事では老化を防止する食べ物として以下の5つを挙げました．

細胞の老化を遅らせて長生きしたいならば，上記のような健康的な食品を意識して摂取しましょう！

今回紹介した食品は様々な研究に基づいて健康面で高く評価されていますが，バランスのとれた食事と健康的なライフスタイルが非常に重要ですよ．

[1]	“Isoflavones: Anti-Inflammatory Benefit and Possible Caveats,” Nutrients. 2016 Jun; 8(6): 361.
[2]	“Dietary fat and risk for advanced age-related macular degeneration,” Arch Ophthalmol. 2001 Aug;119(8):1191-9.
[3]	“Omega-3 fatty acids and cognitive function in women,” Womens Health (Lond Engl). Author manuscript; available in PMC 2010 Nov 1.
[4]	“Anti-cancer potential of flavonoids: recent trends and future perspectives,” 3 Biotech. 2013 Dec; 3(6): 439–459.