僕はそこそこ名の知れたいわゆる大手のメーカーに勤めているエンジニアである。Web業界への参入を目指して3月くらいに転職活動をしてみた。
未経験の業界への転職発動だったが、思ったよりあっさり決まった。今回はその流れを紹介します。
3月 求人サイト(Wantedly)にログインしてみた
3月にWantedlyというIT企業の求人が多い求人サイトにログインして、どんな企業があるか調べていた。登録自体は昨年していたが、全くログインしていなかった。
プロフィールの重要性
マッチング系のサイトではプロフィールは最も重要で、一番力を入れるべき部分。しかし自分の場合は転職活動を本格的に始める前だったので、最低限のことしか記載していなかった。
プロフィールの先頭に書いていた文章はこの2文だけ。少なすぎる。
大学院で情報工学専攻を修了した後、メーカーでファームウェア開発をして約3年です。言語はC/C++を使うことが多いです。Gitlabを使ってチーム開発しています。
上記以外には、「この先やってみたいこと」と「大学」と「会社」と「資格」を記載した。「この先やってみたいこと」にWebサービスのバックエンド開発をやりたい、と書いていて、これを読んでメッセージをくださるWeb系企業さんは結構いた。
プロフィール大事。
ログインすることのメリット
ログインすると恐らく企業側にオススメとして表示されやすくなって、メッセージが来やすくなる。僕は頻繁にログインしていたので、2カ月で30社くらいからメッセージを頂いた。ログインおすすめ。
メッセージの返信をしてみる
何社かメッセージが来ていたので、自分も使ったことのあるサービスを開発している2社に返信して、カジュアル面談の日時を設定した。
4月 カジュアル面談と面接を受けてみた
3月にメッセージでやりとりをした2社とカジュアル面談をして、そのうち1社は選考面接に進んだ。
カジュアル面談は本当にカジュアル
カジュアル面談をした2社とも本当にカジュアルで、面接という雰囲気は何も無かった(もちろん実際はちゃんと見ているはず)。
1社目は人事部の社員さんが3人もいた。2社目はエンジニア1人が対応してくれた。1社目の3人は手厚くてびっくり。
時間的には2社とも1時間くらいで流れはどちらも最初の20分は会社紹介、残り40分はこちらからの質問に答えていただく感じ。事前に会社資料はちゃんと読んでおいて気になる点はピックアップしておいた方が良いかも。
1社目はサービス内容も使用技術も働き方も魅力的だったので、カジュアル面談後にすぐに選考に進みたいと連絡した。
1次面接 | 技術面接
1次面接はエンジニア3人との技術面接。
前半は問題が出されてライブコーディングするもので、後半は要件定義とデータベース設計だった。
前半はpaizaのweb実行環境を画面共有して問題を解きました。問題自体は簡単だったが、ケアレスミスが少しあって「もう少しちゃんと問題を読んでみてください」などのヒントを与えられながら解いていった。解いた後に、「書いたコードでさらに工夫する点があるとしたらどこですか?」などの質問をされたが、可用性を高めるために数値はマクロ化すべきだと回答した。
後半はユーザーの要望の書かれたドキュメントを見せられて、社員さんと話しながら要件定義とデータベース設計を行った。主に社員さんとのコミュニケーションスキルを見られていた気がする。データベース設計は未経験だったが、基礎知識はあったので特に問題なかった。
面接の当日には連絡が来て、感想を聞かせてほしいということで、その4日後に人事部の社員さんと30分程度の面談をした。面接を担当したエンジニア3人とも、僕と一緒に働きたいと言っていて、ぜひ最終面接も受けてほしいという内容だった。
2次面接 | マネージャー面接と役員面接
2次面接は予定配属先のマネージャーさんとCTO、それからCEOとの面接だった。マネージャーさんとの面接が30分、CEOとCTOの面接が30分という配分。
マネージャーさんは髭も生やしていて、カジュアルな雰囲気で話すことができた。チームの雰囲気や働き方などを中心に質問した。
一方でCEOとCTOとの面接はカジュアルではなくて、質問の回答に対して深堀をされる感じ。新卒のときに味わった面接に似ていた。少し焦るシーンはあったが、なんとか質問には答えることができてそれなりに高い評価を貰った(気がする)。
結果は数時間後に連絡が来て、ぜひジョインしてほしい、とのこと。めでたし。
5月 オファー面談を受けてみた
5月初旬、給料や福利厚生などのお話をしてもらった。文句は無かったのでその場で内定を受諾。
ちなみに年収は現職よりも下がる。これはボーナスの回数が1回減るため。仕方なし。
お金よりもWeb業界で働くことを優先した。
転職活動の感想
当ブログでも数年前から希望していたWeb業界への切符をあっさりと獲得することができた。面接を受けたのはたった1社だけ。あっけなさ過ぎて心配である。
実はポートフォリオ(成果物)を準備してから転職活動しようとしていたのだが、そんなものは必要無かった。
これも大企業のネームバリューなのだろう。新卒カードを大企業に使うのはレベルの高い経歴という錯覚資産を手に入れるのに効率的だと感じる。
実は今の会社の退職交渉がうまくいかず、入社時期は内定を受諾した5か月後の10月になった。何はともあれ、念願のWeb業界に参入できるのは非常に嬉しい。時間もあるので、AWSの勉強がてら2つくらい資格を取っておこうと思う。
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