大企業サラリーマン、Web/IT業界への転職 [あっけない]

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僕はいわゆる大手のメーカーに勤めているエンジニアです。Web/IT業界への参入を目指して、2021年3月くらいに転職活動をしてみました。

未経験の業界への転職発動でしたが、人材不足の業界なせいか、想像よりあっさり決まりました。今回は、何が有効だったかを考察しながら、内定を手に入れるまでの大まかな流れを紹介します。

目次

3月 求人サイト(Wantedly)にログインしてみた

3月にWantedlyというIT企業の求人が多い求人サイトにログインして、どんな企業があるか調べました。登録自体は昨年していたのですが、全くログインしていませんでした。

プロフィールの重要性

マッチング系のサイトではプロフィールは最も重要で、一番力を入れるべき部分。しかし自分の場合は転職活動を本格的に始める前だったので、最低限のことしか記載していませんでした。

プロフィールの先頭に書いていた文章はこの2文だけ。少なすぎでした…。

大学院で情報工学専攻を修了した後、メーカーでファームウェア開発をして約3年です。言語はC/C++を使うことが多いです。Gitlabを使ってチーム開発しています。

上記以外には、「この先やってみたいこと」と「大学」と「会社」と「資格」を記載しました。「この先やってみたいこと」にWebサービスのバックエンド開発をやりたい、と書いていて、これを読んでメッセージをくださるWeb系企業さんは結構いました。

プロフィール大事です。

ログインすることのメリット

ログインすると恐らく企業側にオススメとして表示されやすくなります。結果的にメッセージが来やすくなります。僕は頻繁にログインしていたので、2カ月で30社くらいからメッセージを頂いた。ログインおすすめです。

メッセージの返信をしてみる

何社かメッセージが来ていたので、自分も使ったことのあるサービスを開発している2社に返信して、カジュアル面談の日時を設定しました。

4月 カジュアル面談と面接を受けてみた

3月にメッセージでやりとりをした2社とカジュアル面談をして、そのうち1社は選考面接に進みました。

カジュアル面談は本当にカジュアル

カジュアル面談をした2社とも本当にカジュアルで、面接という雰囲気は感じませんでした。もちろん実際はちゃんと見ているはずです。

1社目は人事部の社員さんが3人もいました。2社目はエンジニア1人が対応してくれました。1社目の3人は手厚くてびっくり。就業時間内に実施したせいかもです。

時間的には2社とも1時間くらいで、最初の20分は会社紹介、残り40分はこちらからの質問に答えていただく感じ。事前に会社資料はちゃんと読んでおいて、気になる点はピックアップしておいた方が良いです。

1社目はサービス内容も使用技術も働き方も魅力的だったので、カジュアル面談後にすぐに選考に進みたいと連絡した。

1次面接 | 技術面接

1次面接はエンジニア3人との技術面接。

前半は問題が出されてライブコーディングするもので、後半は要件定義とデータベース設計でした。

前半はpaizaのweb実行環境を画面共有して問題を解きました。問題自体は簡単でしたが、ケアレスミスが少しあって「もう少しちゃんと問題を読んでみてください」などのヒントを与えられながら解いていきました。解いた後に、「書いたコードでさらに工夫する点があるとしたらどこですか?」などの質問をされたが、可用性を高めるために数値はマクロ化すべきだと回答しました。

後半はユーザーの要望の書かれたドキュメントを見せられて、社員さんと話しながら要件定義とデータベース設計を行った。主に社員さんとのコミュニケーションスキルを見られていた気がします。データベース設計は未経験でしたが、大学の授業や応用情報の勉強のおかげか基本的な知識はあったので特に問題ありませんでした。

面接の当日には人事の人から感想を聞かせてほしいということで、その4日後に人事の社員さんと30分程度の面談をしました。面接を担当したエンジニア3人とも、「あなたと一緒に働きたい」と言っていて、ぜひ最終面接も受けてほしいという内容でした。ありがたいお言葉です。

2次面接 | マネージャー面接と役員面接

2次面接は予定配属先のマネージャーさんとCTO、それからCEOとの面接でした。マネージャーさんとの面接が30分、CEOとCTOの面接が30分という配分。

マネージャーさんは髭も生やしていて、カジュアルな雰囲気で話すことができました。チームの雰囲気や働き方などを中心に質問。

一方でCEOとCTOとの面接はカジュアルではなくて、質問の回答に対して深堀をされる感じ。新卒のときに味わった面接に似ていました。少し焦るシーンはありましたが、なんとか質問には答えることができてそれなりに高い評価を貰った(気がします)。

結果は数時間後に連絡が来て、ぜひジョインしてほしい、とのこと。めでたし。

5月 オファー面談を受けてみた

5月初旬、給料や福利厚生などのお話をしてもらった。文句は無かったのでその場で内定を受諾。

ちなみに年収は現職よりも下がる。これはボーナスの回数が1回減るため。これは仕方なし。お金よりもWeb/IT業界で働くことのやりがいを優先しました。

転職活動の感想

当ブログでも数年前から希望していたWeb業界への切符をあっさりと獲得することができました。面接を受けたのはたった1社だけ。

実はポートフォリオ(成果物)を準備してから転職活動しようとしていたんですが、そんなものは必要ありませんでした。これも大企業のネームバリューなんでしょうか。新卒カードを大企業に使うのはレベルの高い経歴という錯覚資産を手に入れるのに、大変効率が良いと感じました。

実は今の会社の退職交渉がうまくいかず、入社時期は内定を受諾した5か月後の10月になりました。何はともあれ、念願のWeb業界に参入できるのは非常に嬉しいです。時間もあるので、AWSの勉強がてら2つくらい資格を取っておこうと思います。

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この記事を書いた人

情報工学の修士号を取得後、新卒で大手メーカーに就職。2022年にWeb系企業に転職。
役立つサービスや日々思ったことを発信中。
趣味は旅行、カメラ、動画制作。

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