実は3カ月前に友人に結婚式用の動画制作を依頼されまして、PowerDirectorという動画編集ソフトを使ってみました。
ちなみにメインではAdobe製品のAfter Effectsという動画編集ソフト(厳密にはエフェクト用ソフト?)を使っているので、その上でPowerDirectorの良い点・悪い点を交えながらレビューしていきます。
使用してみたPowerDirectorはバージョン17ですので正式にはPowerDirector17という名称ですが、以下ではPowerDirectorと呼んでいきます。
結論から言うと、PowerDirectorは
- 動画制作が初めての人向き
- 細かい編集は難しい
といった感じで、完全に初心者向けのソフトだと感じました。
PowerDirectorとは
PowerDirectorはCyberLink社(サイバーリンク社)が開発・販売している動画編集ソフトです。
- 動画編集が初めてでも使いやすい
- 実況動画やYoutube用動画での編集で必要な機能をすべて搭載
- 丁寧な取り扱い説明書
- Amazonの「動画・映像用ソフト」の売れ筋ランキングで1位
PowerDirectorの製品版
製品版は通常版が4種類、サブスクリプション版が2種類あります。
製品版の種類 | 値段 |
PowerDirector Standard | 4165円 |
PowerDirector Ultra | 12980円 |
PowerDirector Ultimate | 15980円 |
PowerDirector Ultimate Suite | 20980円 |
PowerDirector 365 | 322円/月 |
Director Suite 365 | 748円/月 |
下に行くほど使える機能が増えていきます。
ちなみに僕が買ったのは PowerDirector Ultimate Suiteです。
PowerDirector Standard はパッケージ版のみなので、サイバーリンクのオンラインストアでは販売していません。
PowerDirectorの良い点
トランジションがとにかく豊富で適用が楽
トランジションがめちゃくちゃ多いです。
全部で171個あります。
こんなの誰が使うんだろうっていうものまであります。
好きなトランジションを動画と動画の間にマウスでドラッグ&ドロップするだけで適用可能なので楽です。
レンダリングが超高速
作成した動画の流れを動画ファイルに落とし込む(レンダリング)のは普通はかなり時間が掛かるのですが、PowerDirectorは超高速です。
下図の「高速ビデオ レンダリング技術」という項目にチェックを入れると、驚くほど高速にファイル変換してくれます。
DVDやBDディスクへの書き込みが簡単
作成した動画をDVDやBDに焼くのってオーサリングソフトを導入したりとかなり面倒なんですが、PowerDirectorで簡単にできます。
下図のディスク作成っていうボタンを押せば数クリックで焼くことが出来ます。
結婚式場にDVDで渡す必要があったので、この機能は助かりました。
音声編集・画像編集・画面キャプチャーが可能
サイバーリンクのオンラインストアで購入すると、PowerDirectorだけでなく以下のソフトも付いてきます。
- AudioDirector:音声編集ソフト
- ColorDirector:画像編集ソフト
- Screen Recorder:画像キャプチャーソフト
動画編集しながら、音声編集ソフトと連携させて音声にフェードをかけることも可能です。
ただ、毎回別ソフトが起動するので少し時間が掛かる
PowerDirectorの悪い点
- 以下でPowerDirectorの悪い点を挙げますが、あくまで個人的な意見です。
- 「僕の動画編集能力が低すぎた結果」ということもあり得るということです。
テンプレートが使いにくい
購入する製品によりますが、コンテンツパックという名のテンプレートがいくつか用意されています。(下図参照)
正直、これらのテンプレートは全部使いにくいです。
自分でアレンジしようにも、柔軟性に欠けます。
「ふーん、こんな編集が可能なのね。」と参考にはなるかもしれないです。
カスタマイズ性があまり無い
サイバーリンク社は無料エフェクトが沢山あることを押しており、実際にDirectorZoneというサイトで追加のテンプレートやエフェクトをダウンロードしてPowerDirectorに追加可能です。(下図参照)
しかしながらこれに関してもデフォルトのテンプレート同様、全部使いにくいです。
情報が少ない
説明書はしっかりしているのですが、如何せんネットに出回っている情報が少ないです。
それだけPowerDirectorを使っている人が少ないのでしょう。
より質の高い動画を制作したい人々は、Adobe製品に流れている気がします。
Amazonの売れ筋ランキングで1位なのに不思議です。
PowerDirectorが向いている人
次に、PowerDirectorを使うのに向いている人について考察していきます。
動画編集の初心者
PowerDirectorは完全に初心者向けです。
僕も動画編集未経験のときにPowerDirectorを使って、動画編集の流れを学ぶことができました。
流れを理解するだけなら体験版だけでも良い気はします。
そんなに細かいことをしない人
動画に細かいエフェクトを入れない人であれば全然ありです。
実況動画くらいなら十分クオリティの高い制作物になると思います。
月額制が苦手な人
動画編集ソフトで有名なAdobeのソフトは基本月額制です。
最近流行りのサブスクリプションってやつです。
PowerDirectorも製品の種類によってはサブスクリプションモデルが存在しますが、一度買ったらずっと使えるものもあります。
なので月額制が苦手な人は向いてると思います。
動画を繋げるためだけに使用する
これは僕が該当するのですが、細かい編集は別ソフトでやって、大まかな編集はPowerDirectorで行うといった人には向いていると思います。
細かい編集はPowerDirectorの苦手とするところなので、AdobeのAfter Effectsなどで細かい部分を補完しています。
ただ、細かい編集をやるとなると動画編集の初心者にとってはハードルが高めになります。AfterEffectsは楽しいですが難しいです。
まとめ
PowerDirectorを3カ月使ってみて感じたことを解説してみました。
PowerDirectorは・・・
- 完全に初心者向けのソフト
- 細かい編集は難しい
細かい編集をしたいならAdobe製品のPremiere ProやAfter Effectsが有用な機能が豊富なのでおすすめではあります。
入門としてPowerDirectorを使うのは全然ありです。
実際僕もそうだったので。
> 公式サイトで PhotoDirector の詳細を見る
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