今回はSwift入門ということで、Xcodeのプロジェクト作成の方法について学んでいきます。基礎をしっかり固めて、Swiftを使ったiOSアプリを開発できるようになりましょう。
Xcodeを起動しよう
Xcodeを起動
Xcodeの起動方法はいくつかあります。僕は[control]+[space]でspotlightを起動して、Xcodeと入力して起動しています。spotlightの起動方法は、人によっては[command]+[space]かもしれないです。
プロジェクトを作成しよう
プロジェクトを作成
起動するとWelcome to Xcodeと表示されたウィンドウが表示されます。左半分にはボタンが3種類あって、一番上の[Create a new Xcode project]を選択するとプロジェクトの作成画面に移ります。
続いて、[Choose a template for your new project]というウィンドウが表示されます。ここではOSごとに様々なアプリケーションのテンプレート(雛形)を選ぶことが可能です。OSとしてはiOSを始めmacOSやwatchOS、tvOSなどありますが。今回はiOSの基本的なアプリを作ることを想定しているため、[iOS]タブの[App]を選択して[Next]を選択します。
プロジェクトの情報を入力
[Choose options for your new project]というウィンドウが表示されます。[Product Name], [Team], [Organization Identifier], [Bundle Identifier], [Interface], [Life Cycle], [Language]という項目があります。
[Product Name]は、プロジェクトの名前です。プロジェクトの名前は2文字以上で255バイト以下である必要があります。
[Team]は、Xcodeに登録済みのApple IDを選択します。シミュレータで動作確認する場合は設定の必要はないのですが、実機に転送する際に設定が必要となります。
[Organization Identifier]は、アプリが所属するグループを識別します。前述した[Product Name]と組み合わされて、次の項目の[Bundle Identifier]に設定されます。[Bundle Identifier]は、世界中のアプリの中でユニーク(一意)なアプリであることを示す識別子です。識別子としてよく利用されるのは、ドメイン表記を逆さにした逆ドメインという記述です。例えば、僕が運営しているブログのドメインはshimi-shin.comなのですが、この場合の[Organization Identifier]はcom.shimi-shinとなります。ドメインを持っていない人はメールアドレスでも可能です。なぜならメールアドレスも世界に一つだけのものだからです。傍受されない限りは、自分宛のメールは自分にしか届かないですよね。
[Bundle Identifier]は、[Product Name]と[Organization Identifier]を組み合わせて、[Organization Identifier].[Product Name]という表記が自動で確定します。
[Interface]は、開発で使用するフレームワークを選択します。[SwiftUI]と[Storyboard]が選択できます。[SwiftUI]は、Xcode11から提供された、アプリのUIを直感的かつ少ないコードで開発できる新しいフレームワークです。UIというのはユーザーインタフェースの略で、ユーザーとアプリの接点を意味していて、アプリの画面やレイアウト、使い勝手のことを指します。今回は[SwiftUI]を選択しておきます。
[Life Cycle]は、アプリの起動、終了、プッシュ通知などの管理方法を選択します。[SwiftUI App]と[UIKit App Delegate]が選択できます。[UIKit App Delegate]を選択するとSwiftUI以前のアプリ構成でテンプレートが出力されます。SwiftUIとStoryboardの開発を併用したいときは、[UIKit App Delegate]を選択します。[SwiftUI App]は、SwiftUIに純粋に準拠したライフサイクルです。今回は、[SwiftUI App]を利用します。
[Language]は、アプリを作る際のプログラミング言語を選択します。[Swift]と[Objective-C]を選択できます。今回は[Swift]を選択します。
ウィンドウの一番下には、チェック項目として[Use Core Data], [Host in CloudKit], [Include Tests]があります。これらの項目にチェックすると、高度な開発で必要になるデータベースやテストコードの雛形が生成されます。今回は入門編ということで全てのチェックを外しますが、応用編など別の機会に説明したいと思います。
プロジェクト情報の入力が済んだら、[Next]を選択します。
プロジェクトを保存
プロジェクトの保存場所を選択するウィンドウが表示されます。お好みの場所を選択します。ウィンドウの下部に[Create Git repository on my Mac]というチェックボックスがありますが、ソースの履歴を管理できるGitというバージョン管理システムを利用するか否かの設定となります。GitはITエンジニアとしては必須の技術ですが、まずはSwiftの開発ができるようになることが優先事項なので今回はチェックを外しておきます。Gitは別の機会に説明したいと思います。
ウィンドウ右下の[Create]を選択すると、プロジェクトの作成が完了します。
まとめ
今回はSwift入門ということで、Xcodeのプロジェクト作成方法について学びました。いくつかアプリを作成していく上で自然と覚えていくと思いますが、もし忘れてしまった場合は今回の内容を見返してみてください。
お疲れ様でした。僕もエンジニアとして成長するために日々勉強していくので、一緒に頑張っていきましょう。
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